Flexispot 鬼目ナット化の記録

引越しを機に前から欲しかったスタンディングデスクを買った。

組立てには本体付属の木ねじ(ぐりぐりとねじ込んでいく)を使わず、鬼目ナットを埋め込んで組み立てた。 鬼目ナットを使うと、分解&再組み立てができるし、投機的に埋め込んでおいてリモコン位置やケーブルダクトを左右入れ替えたりできる。

いろいろ調べつつ作ってうまくいったものの、ネジを複数回買いに行ったり手戻りもあったので記録に残しておく。

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126cm

周りに物がないとよくわからないしスケール感が変な気がするけど、最大の 126cm まで上げています。

本体

FlexiSpot | 昇降スタンディングデスク

上位モデルの E7 を購入した。

注意したいのは昇降範囲で、モデルによっては下限が意外と高く、710mm や 730mm だったりする。 174cm の僕が座って仕事する際の机の高さは 71cm で、モデルによっては既に下限以下である。 裸足なので低めになるとはいえ、気分で変えたり姿勢が悪くなってきたと思ったら上下させたいし、作業内容や身長によってはさらに下げたいだろうから、昇降をエンジョイするなら下限が 580mm の E7 か、ディスコンの E3 (下限 600 mm)しか実質的に選択肢がないと思える。

ちなみに昇降範囲は脚のチューブの数からきている。上位モデルは3段でそれ以外は2段。

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3段は2箇所が昇降する

鬼目ナット

鬼目ナットはこういうやつ。
木に埋め込んでネジ穴を作ることができ、ボルトが付け外しできるようになる。

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Flexispot の天板で使うには、つば付きのもの、ムラコシでいう D タイプがよい。六角レンチを使ってねじ込めて、表面で止まってくれる。
鬼目ナット | ムラコシ精工オンラインショップ

先にドリルで下穴を空け、そこに六角レンチでねじ込む、Youtube とかで動画をみてください。
鬼目ナット - YouTube

鬼目ナットには以下のパラメータがある

  • 下穴径
  • 長さ(深さ)
  • ボルトのサイズ(M4など)
  • ボルトのねじ切りの長さ

下穴径は、M4 であれば 5.7~6.0mm とスペックシートに書いてあるけど、中途半端なビットは普通手に入らないので 6mm の下穴を空けることになる。 深さはドリルの先端ではなく太いところで合わせること、十分な太さの穴がないとねじ込みが途中で止まってしまう。

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下穴の長さは太いところであわせる

ナットにつばがあるので、多少余裕を持って深く(ナットより長く)掘ればよいが、天板を突き破らないようにはしないといけない。
ドリルストッパーという便利な商品もあるけどビニールテープを巻くことで代用できる。回転中に木くずがテープを押し上げるので確認しつつやる。不安ならストッパーを買ってしまうのも良いと思う、安いし。僕は買ってません。

鬼目ナット選び

鬼目ナットのサイズを何にするかは悩ましい。

鬼目ナットの内側上部 5mm ぐらいはねじ込み用の六角で、続いてボルトのねじが切られている。短い鬼目ナットはねじ切り部分も短い。例えば 10mm の鬼目ナットだと 5mm ぐらいしかねじ切りがないので、重い机の天板なんかを固定するのは不安。Flexispot のコントローラーならいいかも。天板の厚みとマージンを考慮して十分長いものを選びたい。

僕は Amazon で TUISKU の M4x15mm の鬼目ナットを購入して使った。 15mm というちょうどよい深さに惹かれて購入したが、いまいち精度がよくないし変形しやすいので強くおすすめはしない。

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TUISKU の鬼目ナット ひどいものだとこのぐらい六角穴がガバガバである

信頼できて精度も(おそらく)よいムラコシのものを使いたかったが、M4 は 20mm しかラインナップしていない。 Flexispot の公式の天板や、よく同時に名前の上がる天板の厚さは 25mm で、余裕が少ないのでドリルストッパーを買うの良いと思う(もう1度やるならそうする)。

あるいはムラコシの M5x13mm か M6x16mm を買うのが良いと思う(確認してないけどたぶん入る)が、太くなると中心の精度が求められる。 天板と脚(ビーム)を合わせ、脚の穴にあうように鬼目ナットを埋めてボルトで固定するのだけど、脚の穴の径とボルトの間に余裕がないと中心がぴっちり合ってないと締められなくなる。M4 あたりであれば素人作業でも余裕だが、M6 あたりから厳しくなってくるのではないかと想像する。

鬼目ナットは、Flexispot E7 は脚に12個 + コントローラーに2個必要。 その他 CPU スタンドやケーブルダクトなどオプション品の必要個数を買っておく。練習用や予備にいくつかあると安心。

下穴を空ける

2段階で下穴を空ける。
天板に Flexispot のビームの位置を合わせて、ビームの穴から下穴の下穴(3mm)を空けて、実際に必要な太さ(M4 であれば 6mm)に広くする。こうすると穴がずれにくい。

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正確に中心を合わせて垂直に穴をあけるのは難しいけど、正直2cm程度の深さなら目で垂直を確認する程度の精度で実用上問題ないと思う。僕は手でやりました。不安であれば垂直ドリルガイドなどを買うと良いと思います。

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3mm の穴はめちゃくちゃきれいだけど、6mm に広げたら汚い

空けた下穴に鬼目ナットを埋めていく。
コントローラーは投機的に左右に穴を作っておいて後で切り替えれるようにする。CPU スタンドとかもここでやってしまう。

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ボルト

ボルトは、鬼目ナット+締結するものの厚み の長さのものを買う。
脚とゴム部分の厚みは約9mm。締めればゴム部分は多少縮むが、ワッシャーを入れたり下穴の深さに余裕があればその分深く締められるのであまり厳密に考えなくてよい。僕は M4x25mm のネジでワッシャーを入れました。

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脚とゴムの厚みは約9mm

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締めるとゴムはびちゃっとなる

工具

ここまで特に言及してないけど、電動ドリルまたはインパクトドライバーとドリルビットが必要である。ビットは下のリンクのものを購入した。

M4 の鬼目ナットをねじ込むには 4mm の六角レンチ、M4 の六角穴付きボルトを回すには(大抵) 3mm の六角レンチが必要になる。 自転車が趣味だったら一揃い持っているものだけど、このためにセットを買うのはバカバカしい気もするので、鬼目ナットは Flexispot 付属の 4mm の六角で埋めて、ボルトは手持ちのドライバーで回るものを選んでもよいかもしれない。ただ精度のいまいちな鬼目ナットに力を加えるとナメがちなので、いいものを使うと作業が楽である。

その他

ケーブルまとめたりするやつがあると見た目がマシになる。脚には磁石がくっつくのでフックをつけたり、電源タップを貼り付けることもできる。裏につけるマグネットもおすすめ。

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ケーブルクリップ & 電源タップマグネット

初めて電動ドリルを使ったけど、とにかく良かった。
木に穴を空けられるだけでこんなに万能感に包まれていいのか。YouTube のレコメンドが DIY で埋まっている。なんでもいいから家具を作りたい。顧客が欲しいのは穴ではなくドリルである。あと電ノコとサンダーも欲しい。